キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
サーシャはレオナルドの飛び抜けて美しい容姿に、今さらあんぐり口を開けて衝撃を受けた。何でもすぐにぺろっと素直に言ってしまうサーシャは彼への感想を全て垂れ流した。
「と、とにかく肌が綺麗!サラサラ銀髪すごい似合ってて、口と鼻と目のバランス最高で、眉も形良くて完璧な上に、極め付きはその青い瞳!目力が半端じゃない!強い!」
サーシャは美男子表現に卓越した、ごくごく一般的なイケメン好きの村娘である。少しばかり語彙が豊富なだけだ。ぺらぺら言葉を紡ぎ続けるサーシャを、レオナルドは悠然と見つめた。褒められ慣れている。
「しかも何この人、背高くて足長くて身体鍛えてあって、立ち姿が神みたいにかっこいい。
総じて神級美男子……!」
サーシャがレオナルドを褒め称え、両手を頬にあてて目をぱちぱちした。レオナルドはふっと余裕の笑みを浮かべて、隣に立って唖然とするルテを見た。
「な?これだよ。女が俺を放っておかない」
「うるさいわよ、レオ」
サーシャは鳥人間がこんなに綺麗な人間だとは思わなかったが、勢いよく地面に頭を叩きつけて感謝を叫んだ。改めてお礼である。
「レオさん、助けていただいて本当にありがとうございます!助かりましたマジで死ぬ寸前でした!」