キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
副団長とわがまま
レオナルドは団長の言葉に素直に頷いた。
「一緒に戦うつもりだった。お前の役に立ちたかったが、力及ばずですまない」
団長がレオナルドに深く頭を下げる。団長の震える声での謝罪に、そろって団員たちも頭を深く下げた。
仲間たちが頭を垂れる様を前にして、目を閉じたレオナルドは大きく大きく首を横に振った。
「実は最初から……一人で来るべきだってわかってた」