キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
レオナルドの意外な自己認識に怪我をした団員たちも慌ててざわめいき、口々に告げた。
「何回、副団長に命救われたと思ってるんですか!」
「化け物じみて強い副団長は俺らの英雄っスよ?!」
「そうよ!何の役に立たなくても、俺らにそこにいて欲しいって副団長が言うなら」
「俺らどこだってついて行きます!」
「でも、わざわざ足手まといが欲しい副団長は変わってますけどね?」
「副団長は甘えん坊でしたか!」
誰かの声に騎士団勢揃いで一斉に笑った。こんな窮地で笑えるなんて、一緒に戦ってきた仲間だからこそだ。
降り注いだ肯定に、レオナルドの青い瞳の瞳孔がパッと見開いた。
「俺、みんなと一緒にいたいって思ってて良かったんだ?」
「当たり前じゃないですかー!」