キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!

団長と副団長が神妙な場に不釣り合いなほどデカい声でガハガハ笑うと、団員たちは安心してホッと笑った。絶望的な場面でガハガハ笑ってくれる二人が騎士団を支えてきたのだ。


「サーシャ、負けたら死ぬぞ?」

「わかってます。でも、レオさんに救われた命ですから。私、レオさんの側にいます」


サーシャは薄紅色の瞳を細くして優しく笑ったので、レオナルドの迷いは消えた。サーシャの細い手を握って、美貌のレオナルドが綺麗に美しく流麗に笑い返す。


「死ぬときは一緒ってことだな」

「そういうことになりますね!」


強く手を繋いだレオナルドとサーシャは、騎士団に見守られ、元凶の洞窟へ向けてと二人きりで旅立った。

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