キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
レオナルドの胡坐の上にお姫抱っこで招かれる。抵抗などしないのだが、恥ずかしくてサーシャの顔はカッカしてしまう。
「お食事キッスと、愛してるキッスどっちがいい?」
「まずはお食事お願いします」
「まずは、ね。お望みどおりに、お姫様」
「お姫様なんてからかわないでください」
「俺の妻になったら、王妃様だけど?」
「もう、何言ってるんですか!」
レオナルドの大きな手に後頭部を引き寄せられて、がぶっと大きな唇に唇を食まれると甘い甘い味が流れ込む。本当は舌を絡める必要がないのも承知している。
だが、レオナルドの舌が遊びに来ればサーシャも喜んで舌を絡めて甘い味を堪能した。
誰が見ているわけでもなく、薄暗い死の森の真ん中で、世界で二人きりのようだった。
「誰もいないから、抱いちゃおっかな」