キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
レオナルドがサーシャを抱っこしたままごろんと仰向けに寝転がる。寝転がるレオナルドの上にサーシャが同じように重なってぴったり引っ付いたままだ。
「こんなところで仲良くしたら、蜘蛛に見られますよ?」
「それは嫌」
二人してクスクス笑うと、ひっついたままのお腹が同じように振動してまた可笑しかった。
サーシャを隣に寝転ばせて、大地に仰向けに寝転がって星空を見あげたレオナルドは、今も狭い洞窟で巨大蜘蛛の脅威に耐えている騎士団を想う。
「これ、同じものを団長に渡してきた」