キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
ピシッとひび割れた空気に、レオナルドがまた戦闘態勢を取ろうとするが、サーシャは首を傾げた。
「レオさんたちが、カルラスープを滅亡させたってどういうことですか?」
緊張感が解けたままのサーシャは、素直に疑問をぺろっと口に出してしまう。
「毒気を撒いて大蜘蛛がうろうろする死の森をつくったのはカルラン様なのでは?」
毒気の元凶を討伐するためにこんなところまで来たのだ。
サーシャの中では、カルラン様こそが元凶であり、カルラスープを滅亡させた主だ。
「失笑じゃな。死の森をつくったのは人間じゃ」
「俺らが何をしたっていうんだよ?」