キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
レオナルドはスープを食べる手を止めて、怒りが燃える青い目でカルランをギラギラ睨む。カルランはまたサーシャにおかわりを要求して大きな翼を組み合わせて腕を組んだ。
「お主らは鉄砲を作った」
カルランはまたスープをくちばしの奥に運び、口の中に広がるぷちぷち穀物の触感を楽しみ、くちばしを動かして話を続ける。
「鉄砲をつくる際に、お主らは川に何を流した?
大地に何を吸わせた?
この地に今までなかったはずの毒を大地に捨てたのではないか?」
もぐもぐくちばしを動かすカルランは、レオナルドを睨む。レオナルドはカルランの話に口を噤んだ。
「思い当たる節は……ある」