キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
締まりなくえっちな顔をし始めるサーシャを青い目で確認して満足したレオナルドは、逞しい腕で婚約者を胸に仕舞った。
独占欲を示したレオナルドは、カルランに思いっきり睨みつけて威嚇した。
「誰がやるか、バーカ」
「ちょ!レオさん?!王様だからって!相手、神獣様!!」
「クッッアハハハ!!」
カルランはくちばしを大きく開けて大笑いして翼でレオナルドを指さした。
「それがお主の答えじゃな、カルラの王よ」
「サーシャか、国の存続か選べだって?わかりきったことを聞くな。サーシャに決まってる」
隣人を大切に、なんて教えを授けているカルラン様が出したサーシャを捧げよの条件に、レオナルドは怒りが沸々湧いていた。
「サーシャを供物にするくらいなら、みんなで潔く滅びてやるよ」
レオナルドはサーシャを強く胸に抱き締め、彼女が心を込めて贈ってくれた言葉を真似する。
「誰かの一人の犠牲の上に、幸せはない」
「クッアハハハハ!」