キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!

王様と身バレ



日が沈み始めたころ、カルラ祭りは始まった。王城内のホールの真ん中に、カルラン様を祀るための大きな祭壇が作られた。


「素晴らしい出来ですね!」

「そうだろう、サーシャちゃん!これは俺の人生で一番の傑作だ!死ぬ前に良いのができたわ!ワッハハ!」


仕事を失った職人たちが張り切って大層立派な祭壇が建てられた。豪勢に新築された祭壇の前で国民が大いに飲めや歌えの宴会を始めている。


今日だけは備蓄の配分を気にせずに、お腹いっぱい食べることに決めていた。


「さあー!!みんな食べて食べてー!」


サーシャはカルランの祭壇の前に御馳走を並べに並べた。


「おい、酒だ酒だー!」

「団長好きなだけ飲んでください!」

「樽で持ってきました!」

「ガッハハハハ!お前ら最高だな!」

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