キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
騎士団に協力すると決めたサーシャは、そこから何度も何度も祈り、騎士団全員20人分のスープとパンを出現させた。サーシャが祈るだけでスープもパンも、どんどん出現した。
飢餓状態にあった騎士団員たちは、大喜びでサーシャのご飯にむしゃぶりついた。舞い降りたご飯魔法の使い手に感謝が止まらなかった。
「うぉおお!死ぬかと思った、マジでうまい」
「本当にありがとうございました、サーシャさん!」
「お、美味しいですか?」
「「マジうまいです!!」」
サーシャに顔をにじり寄せて騎士団員たちはうまいうまいと全身で褒めてくれた。しまいに胴上げでも始まってしまいそうなところだったが、ルテが止めてくれた。
「うまい!」
「ほんとこんなうまいスープ初めて食べた!」
「あざっすサーシャさん!!」
「お役に立てて良かったです!」
お腹が温かくなった騎士団員たちみんなにお礼を言われて、サーシャは最高潮に幸せを感じた。
(私のこの力って、人に喜んでもらえるものなんだ)