キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
王様と結婚キッス
王様がレオ様であった大発表に、結婚の大歓喜。身に余るほどの情報量にポニーテールを振り乱して涙を流している。レオナルドがセレナに笑いかけた。
「セレナ、特別任務前に依頼したものは、完成してるな?」
セレナが顔を真っ赤にして、大声を張り上げた。
「あったり前です!!今すぐご用意します!サーシャちゃん、おめでとう!」
セレナが両手でサーシャの両肩をバンバンバンと三回叩くと、サーシャの服装が一瞬で変わった。
サーシャはいつの間にか、煌びやかな真紅のドレスを纏っていた。セレナの珍しい魔法、着せ替え魔法だ。観衆から拍手と、綺麗だと褒める声が次々に降り注いだ。
「え!ええ!えー!」
村娘のサーシャが一生着ることのなかったはずの、豪華なドレスにサーシャは身体中を何度も見回して驚きで叫んだ。レオナルドは驚くサーシャに満足に頷いて、真紅のドレスで美しく着飾った彼女の腰を抱いた。
「サーシャ、きれぃ「カルラ国では、カルラン様の翼の赤色が尊ばれるの!
結婚式のドレスは真紅って決まってる!
さいっこうに綺麗よサーシャちゃん!レオ様の奥様の結婚式ドレスを私がつくっただなんてこれほど光栄なことはないわ!ほんっとありがとうねサーシャちゃん!!」
「おい、セレナ、俺より先に褒めるな。サーシャ、綺麗だ」