キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
大興奮でサーシャに抱きついては上から下まで舐めるように見ては、レオ様と並べてはまた眺め倒すセレナにサーシャは笑ってしまった。レオナルドが依頼していたのは、サーシャの結婚式用ドレスだったのだ。
「これから、俺とサーシャの結婚式を行う!立会人はお前たち全員だ!」
レオナルドの響き渡る大宣言に、ホール内が拍手と歓声に大いに沸いた。サーシャは結婚報告することしか聞いていなかったので、隣に立つレオナルドの顔を見上げて照れ笑いする。
「今から結婚式なんて、聞いてませんよ王様」
「俺がしたいからする」
「俺様王様のレオ様らしいです」
レオナルドは真紅のドレスを纏って可愛くクスクス笑ったサーシャを、カルランの祭壇の前にエスコートした。
「カルラ国の結婚式は、カルラン様の祭壇の前で愛を誓う。立会人がキスを求めたらだ」