キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
追放死刑先で、こんな世の中超絶したような綺麗な人に見初められるなんて。そんな都合のいい話をサーシャは現実味がなさ過ぎて受け入れられなかった。
レオナルドは泣いてるサーシャをじっくり観察して、薄紅色の頬をするするぶ厚くて硬い手で撫でいて微笑んでいる。
サーシャは涙を拭いて、またまじまじレオナルドを観察してしまう。告白は受け入れがたいが彼から目が離せないのは世の真理だろう。
(キュっと引き締まった口元の先っぽ、口角が角度が良い。表情筋鍛えられる証拠で、容姿に非の打ち所がない)
美を体現するレオナルドは女に触ることに一切ためらいがない。嫌がられると全く思っていない態度である。こうやって人に触れて嫌がられたことがない人間の自信が満ち溢れていた。
(レオさんの一挙一動から、女慣れ感がビシビシ伝わってくる)