キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
あっさり結論が出た。サーシャが返事を考え込んでいると、レオナルドが何事もなかったかのように次の話に移った。
「今回のキスは、魔力全部持っていかれるってわけじゃなかったな」
サーシャのぷっくり唇を太い親指で擦ったレオナルドは、サーシャとの前回のキスと今回のキスの違いを考えた。レオナルドの惚れた発言後のあまりにあっさりした様子にサーシャは胸をなでおろした。
(あ、やっぱり挨拶程度の「惚れた」だった。いやでも危ない危ない。この男あっぶない!!)