キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
騎士団で最高指揮権をもつ団長が、なぜか部下の副団長であるレオナルドに意見を仰ぐ。
「俺の手元に置いて、俺が世話したいから、騎士団預かりが妥当かな」
「そうか、その方が騎士団としても助かる。了解だ、王様」
団長がくちばしマスクの中でガハハと笑って、左胸を拳でコンコンと叩いた。レオナルドが完璧な間隔の眉間に皺を寄せた。
「騎士団にいるときは、ソレはお休みだっつの」
レオナルドが団長に文句を言おうとすると、先頭を歩いていた団員が高々と声を上げる。
「王都が見えたぞー!!」
「うおおおお!生きて帰ったぞぉお!!」
大歓喜の団員たちが互いに肩を抱き合って、王都への生還を喜び合う。
「無事、帰ってきたな」
「仕事溜まってるぞ、レオ」
「ウゲー思い出させんなよ」