キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!

サーシャが新単語に衝撃を受けている横で、ルテが腕を組み麗しく口元のホクロを弄る。


「親衛隊の子たちのレオに対する妄愛はすごいけど、不思議とうまくやってるみたいなの。

誰にも本気にならないレオのために夜の相手予定表があるって聞いたわ」

「夜の予定表……!?レオさんって私の理解を越えたモテ男なんですね……」


レオナルドの夜のお相手になりたい人が殺到していて、血みどろの争いを繰り広げた歴史があるという。そのため、親衛隊隊長のセレナが夜のお相手予定表を取り仕切っているとルテが説明してくれた。


「「「レオ様―!!投げキッスしてー♡」」」


レオナルドが親衛隊におねだりされて、ちゅっと投げキッスするのを目撃したサーシャは胸がイラッと鳴いた。


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