キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!


サーシャがちょっとだけちょっとだけとからかうと、ルテがクスクス笑って静かに喉を酒で鳴らした。


「団長!お食事中失礼します!」

「ああ、なんだ?」


一人の団員が団長の元にやってきて一枚の手紙を差し出して去って行った。団長がまたグビと酒で喉を鳴らしてから手紙を確認して、にやっと笑った。団長の隻眼がサーシャに向く。


「王様が、サーシャの活躍に感謝して食事に招くってさ」

「えぇええレオさんが言ってたやつ!ホントに来た!怖い怖い!偉い人コワイ!」


サーシャが勢いよく立ち上がって、身体を引きに引いて、壁際までどんどん下がっていく素早さに団長がガハガハ笑った。


「王様怖いって?!ガッハハハハ!」

「なんで笑うんですか?!」


レオナルドが国王様だと知っている団長とルテはついつい笑ってしまう。レオナルドの正体は、この騎士団では団長とルテだけが知っていた。
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