心優しい国王は王妃を堂々と愛したい
重い空気が張り詰めた礼拝堂の扉が開くと、
花嫁が静々と入場してきた。
誰一人として祝福するものがいない中、
たった一人歩いてくる彼女が可哀想で
自分が走り寄ってエスコートしようかとも思った。
花嫁がようやく祭壇までたどり着き、
そっとヴェールを外してあげると、
花嫁はあのヘリヤ女王の娘とは思えないほど
清純で奥ゆかしい美少女だった。
オーディンは
その瞳が不安げに揺れているのに気づき、
勇気づけるようにその手を握りしめ、微笑んだ。
すると安心したかのように
彼女もそっと手を握り返す。
(この子となら上手くやっていける。)
オーディンは言葉に出来ないが
確信めいたものをこのとき感じていた。
花嫁が静々と入場してきた。
誰一人として祝福するものがいない中、
たった一人歩いてくる彼女が可哀想で
自分が走り寄ってエスコートしようかとも思った。
花嫁がようやく祭壇までたどり着き、
そっとヴェールを外してあげると、
花嫁はあのヘリヤ女王の娘とは思えないほど
清純で奥ゆかしい美少女だった。
オーディンは
その瞳が不安げに揺れているのに気づき、
勇気づけるようにその手を握りしめ、微笑んだ。
すると安心したかのように
彼女もそっと手を握り返す。
(この子となら上手くやっていける。)
オーディンは言葉に出来ないが
確信めいたものをこのとき感じていた。