心優しい国王は王妃を堂々と愛したい
髪は結わえることはせず、
ふわふわとした柔らかそうな金髪が
腰まで伸びている。
ほとんど化粧はしておらず、
レモンイエローの簡素なドレスを着ていたが、
派手に着飾らないことで
フレイアの素の美しさが逆に引き立っていた。
オーディンの周りにいる女性というと
その筆頭がヴァールだが、
彼女はいつでも化粧ばっちりで、
上質な素材で作られた一級品のドレスを着ていた。
高価なドレスや宝飾品を買い漁って
財政を圧迫することはしていないので
特にオーディンが
何か苦言を呈するわけではなかったのだが、
いつ何時も手を抜くことは無い完璧主義の彼女に
息苦しさを感じることがあった。
フレイアは竹で編まれた籠を小脇に抱えて、
真っすぐと森の中に入っていく。
(彼女は何をしているんだ?)
興味を引かれたオーディンは
フレイアに気づかれないように
こっそりと後をついて行った。
フレイアは森の中にずんずん入っていくと、
森を流れる小川の近くで何やら草を積み始めた。
春の薬草としてもメジャーなイラクサだろう。
その他にも木の実などを収穫している。
ふわふわとした柔らかそうな金髪が
腰まで伸びている。
ほとんど化粧はしておらず、
レモンイエローの簡素なドレスを着ていたが、
派手に着飾らないことで
フレイアの素の美しさが逆に引き立っていた。
オーディンの周りにいる女性というと
その筆頭がヴァールだが、
彼女はいつでも化粧ばっちりで、
上質な素材で作られた一級品のドレスを着ていた。
高価なドレスや宝飾品を買い漁って
財政を圧迫することはしていないので
特にオーディンが
何か苦言を呈するわけではなかったのだが、
いつ何時も手を抜くことは無い完璧主義の彼女に
息苦しさを感じることがあった。
フレイアは竹で編まれた籠を小脇に抱えて、
真っすぐと森の中に入っていく。
(彼女は何をしているんだ?)
興味を引かれたオーディンは
フレイアに気づかれないように
こっそりと後をついて行った。
フレイアは森の中にずんずん入っていくと、
森を流れる小川の近くで何やら草を積み始めた。
春の薬草としてもメジャーなイラクサだろう。
その他にも木の実などを収穫している。