心優しい国王は王妃を堂々と愛したい
(王太子殿下はヴァール様を見初められたのだわ。)
恋愛に疎いフレイアでもさすがに理解した。
確かに今日のヴァールは輝いている。
ドレスや宝飾品だけの力ではなく、
ヴァールの持つ自信が
それを際立たせるのだろう。
あのヘリヤ女王に臆することなく、
笑顔で会話を楽しんている姿は、
王妃そのものだった。
対して自分はと言うと、
身なりこそ王族に相応しいが
半分血の繋がった兄と少し会話するのが関の山。
全く王妃としての役目を果たせていない。
あまりのレベルの差に自嘲してしまう。
晩餐会が終わった後に、
「初めての場なのに、そつなくこなして上出来だよ。」
とオーディンは言ってくれたが
惨めな自分への憐れみにしか聞こえなかった。
恋愛に疎いフレイアでもさすがに理解した。
確かに今日のヴァールは輝いている。
ドレスや宝飾品だけの力ではなく、
ヴァールの持つ自信が
それを際立たせるのだろう。
あのヘリヤ女王に臆することなく、
笑顔で会話を楽しんている姿は、
王妃そのものだった。
対して自分はと言うと、
身なりこそ王族に相応しいが
半分血の繋がった兄と少し会話するのが関の山。
全く王妃としての役目を果たせていない。
あまりのレベルの差に自嘲してしまう。
晩餐会が終わった後に、
「初めての場なのに、そつなくこなして上出来だよ。」
とオーディンは言ってくれたが
惨めな自分への憐れみにしか聞こえなかった。