心優しい国王は王妃を堂々と愛したい
翌日、
フレイアはギムレー宮に広がる森の中にやって来た。
モーリュという薬草は
ジメジメとした湿地帯を好み、
川や湖の近くの日の当たらない場所に
自生していることが多いらしい。
猛毒を持つマンドレイクに見た目が似ているとのことだが、
生息場所が全く異なるうえに
根の部分の形状で判別できるらしい。
ここにやって来た最初の頃、
何もやることがなくて
森の中を散歩していたことが役に立った。
モーリュが見つかりそうな場所を早速探してみる。
しかしそう簡単には見つからない。
迷子にならないように
ところどころに目印をつけながら探すこと数時間。
ついにモーリュの自生地にたどり着いた。
「うん、これで間違いないわ。」
辞典に書かれていた特徴をメモした紙を
何度も読み返して確認する。
薬に使うのは根の部分なので、
根を傷つけないように慎重にスコップで掘り返す。
必要な分を収穫すると、
フレイアはいそいそとギムレー宮へ引き返した。
「王妃様、なんですかそれは??」
かごいっぱいに珍妙な草を摘んで
帰ってきたフレイアを見て、
トゥーラは思わず声をあげる。
「トゥーラ、これで魔法の薬を作るのよ。」
「はぁ。」
フレイアはギムレー宮に広がる森の中にやって来た。
モーリュという薬草は
ジメジメとした湿地帯を好み、
川や湖の近くの日の当たらない場所に
自生していることが多いらしい。
猛毒を持つマンドレイクに見た目が似ているとのことだが、
生息場所が全く異なるうえに
根の部分の形状で判別できるらしい。
ここにやって来た最初の頃、
何もやることがなくて
森の中を散歩していたことが役に立った。
モーリュが見つかりそうな場所を早速探してみる。
しかしそう簡単には見つからない。
迷子にならないように
ところどころに目印をつけながら探すこと数時間。
ついにモーリュの自生地にたどり着いた。
「うん、これで間違いないわ。」
辞典に書かれていた特徴をメモした紙を
何度も読み返して確認する。
薬に使うのは根の部分なので、
根を傷つけないように慎重にスコップで掘り返す。
必要な分を収穫すると、
フレイアはいそいそとギムレー宮へ引き返した。
「王妃様、なんですかそれは??」
かごいっぱいに珍妙な草を摘んで
帰ってきたフレイアを見て、
トゥーラは思わず声をあげる。
「トゥーラ、これで魔法の薬を作るのよ。」
「はぁ。」