私のこと愛しすぎだよ、結多くん。
・・・・・え?
「そっもそも!あの中から選ぶならりらぴょんって言っただけだ俺は!!理由だって素朴な雰囲気がどことなく似てるからってだけだっつーの!!
え、ちょっと待って、そこまで可愛くないっつった?可愛くないって言ったよな??…はあ?ふざけんな後ろ姿だけでも可愛すぎますけど本物は……!!」
「ほ、ほんもの…?おい結多、」
「んな話を天使に聞かせてどーすんだよ俺のイメージ下げんのは今じゃねえんだわここじゃねーんだわ!!
俺には今月しかねえの夏休みが時速100キロで追いかけてきてんの……!!俺たちの7月はここしかねえってのに…、1年のぜんぶ7月にしていーのかよ?しちゃっていいの?あぁん!?」
結多くん、ばくはつ。
俺たちの、7月……。
どうにも彼は7月に全力を込めているんだと。
相手に隙を与えるどころか、自分も無呼吸で。
酸欠になっちゃわない…?
いったん一呼吸置いたとしても伝えられたりしない…?
伝わってくれたのか、ふーーっと一息ついた結多くん。
しかし鋭い眼差しは健在。