私のこと愛しすぎだよ、結多くん。
「どっ、どうしていつも私じゃなく朝比奈さんのことばっかり…っ!!」
「ん?地雷でも踏んだかな俺」
取り乱し始めた学級委員長。
生まれながらだろう癖っ毛が湿気の影響か、いつも以上に際立ってはインパクトになってる。
どうしていつも私じゃなくって、かなり厚かましくね?
あとさあ、天使が起きちゃうから黙りやがれよ。
「なにか脅されてるんじゃないの…!?朝比奈さんにだけ特別扱いだなんてっ、そんなの水篠くんらしくないですよ…!!」
俺らしくない、って。
日本語、足りてないぜ委員長。
正しくは“そんなの(私が思う)水篠くんらしくない”、じゃん。
「脅される?このみちゃんに?うっわ、最高かよそれ」
「え…?」
「このみちゃんならなんだとしても俺は大歓迎。ウェルカムすぎ。ずっと両手広げて待ってることにするよ」
「…どう…してよ…、」