私のこと愛しすぎだよ、結多くん。




「ゆ、ゆいたくん…?」


『───はっ!!やべ、呼吸の仕方マジで忘れてた今…、えっ、このみちゃんも聞きたいと思ってくれてたの?もしもし…?
ええ…?まって夢…?やめてくれよゼウスここで夢オチだけは。性格悪すぎるぜそれは』



夏休みに入っても変わらない結多くんに、夏休み明けも私とお話してくれるんじゃないかって思った。


変わらず接してくれるんじゃないかって。


でも、もし、新しい席替えで結多くんと隣になった女子生徒が私みたいなタイプで。

彼は私にするみたいに笑いかけるのかなって思ったら。


すごくすごく………悲しくなった。



「……連絡先…は、夏休みが明けたら、教えるね」


『え』


「…うん、そのほうが口答より確実だと思う…から」



ほんとうは、ちがう。

もちろん早く交換できたら嬉しいし、今にもそうしたい気持ちは山々だ。



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