私のこと愛しすぎだよ、結多くん。
「ーーん、ーーーさん、朝比奈さん」
「…へっ」
「フライドチキン、在庫少なくなってるから追加したほうがいいかも。って、10分くらい前に言ったんだけど俺」
「……あ…、ご、ごめんなさい…!」
裏の事務所にはマネージャーがひとり座っているけれど、表に出ているのは高校生の私と谷さんだけ。
教えられることはまだまだたくさんあるとしても、レジをひとりで任せられるくらいにはなってきた。
……と、またここでも浮かれちゃってたみたい。
「あとゴミ箱、新しい袋セットし忘れてたっぽいからしといた」
「え…、ゴミ箱……、やだっ、うそっ、ごめんなさい…!」
「まあ、ぜんぜんいーよ。ただレジ打ちとかに影響が出なければ」
「……はい。気をつけます」
また、だ…。
コンビニの制服のポケットに入っていないことに気づくと、気分までもが落ちてしまう。
あのお守りはどんなときも入れておかなくちゃダメなのに…。