私のこと愛しすぎだよ、結多くん。




気づけばスタンプカードは3枚目。

ホッチキスで留めて手帳型にして首にかけてる俺の可愛さったら世のおなごたちの母性をくすぐってしまうと思うんだけど、このみちゃんのしか求めてないんだごめんよ。



「結多、おまえわりと奥手なのな」


「……うるせえ絶賛男の子の日ってだけだ」



伊右衛門丸とは授業中ふつーに喋ってるし、いちばんはバイト。

あのいつも隣にいる他校の野郎はどーいうつもりだ。


前も俺が迎えに行かなかったらぜったい相合傘するとこだったじゃん考えるだけで一国を滅ぼせそうなんだけど。


あ、そういやまだかな超能力の本。
結多はずっと待ってるよこのみちゃん。



「うわ、死んでるのこれ」



家に帰ってリビングのソファー。

説明できないカオスな体勢で身体を預けていた俺に、大学&バイト帰りだろう姉ちゃんがペシペシ構ってくる。



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