私のこと愛しすぎだよ、結多くん。
「俺は奥手なんじゃなく、悩んで迷って葛藤してるこの時期は来世の俺から見れば可愛いもんなわけだから、楽しんでるだけ今という時間を。
わかる?決して奥手なんかじゃなくね、ここ大切だよテストにしか出ねえよ」
「へー」
「だって…頑張ってるからさ。すげえ頑張ってんだよね、このみちゃん今。そんなの見守ってやりてえし、見守りてえし、見守るべきだと思うし、だとしても……クソ寂しい」
「おー」
変わりたいんだって。
俺みたいになりたいんだって。
だったらそこに俺を入れるべきじゃん。
結多があってこそのこのみちゃんって言ってるようなもんだよね?
なに置いてきぼりにしてんだ俺を。
このみちゃん、このみちゃん、それ財布置いて旅に出てるのと同じくらいの大事だと思うんですけれども。
………ここでオーマイガー言って泣いてんぞ結多。