私のこと愛しすぎだよ、結多くん。




ビビるからそんな友達感覚で言うなよ姉ちゃん。

ソクラテスさんはあなたのお友達だったの?


そこまで言ってふと、俺の非常食を漁りまくっていたキッチンから顔を上げた姉ちゃんは得意げに笑ってきた。



「結局なにがいちばん凄いかって、地面を歩く蟻が太陽を見上げてるってこと。ほら太陽って常にいちばん高いところに存在してるしね~」



なんか、なんかさ。

俺の脳内でぐちゃってた思考回路を言葉にしてくれた感じ。


つまりはこーいうことだろ?


上を見ないと太陽には気づけない。



『小さなことですぐ下を向いちゃう自分を……どうしても変えたかったの』



さすがに分かりますねこのみちゃん、この矛盾点が。


いーよねもう。
十分やったよ俺たち。

シリアス体験したって、これ以上はウザいって読者飽きてるって。


だってこれ、俺のフランクフルトとかブランコとか言ってる最低物語だぜ?



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