私のこと愛しすぎだよ、結多くん。
「たしかにユイの物語はアウトラインを余裕でアクセル全開ふっ切れメーター、だれが見たって行きすぎたラブコメなぶっ飛び具合って言うだろーね。
そんなところにシリアスなんか要らない要らない、挿絵でも挟んどいたほうがマシ」
「……でもさ姉ちゃん。シリアスなくしたらただの卑猥代表・ド変態物語にしかならなくないすか。いつか怒られませんか、なにかしらの圧に抹消される危険が……さ?」
「それ前提のあんたじゃん」
ピカッッ!!!ゴロロロロ───!
その瞬間だった。
水篠 結多の身体に雷よりも大きな電流が突き抜けて迸ったのは。
まるでそれは紀元前3000年前、つまりはこの世にイエス・キリストが誕生したレベルの衝撃。
>>>あんたの物語にシリアス必要?<<<
>>>それ前提のあんたじゃん<<<
この言葉がすべての始まりだったという。
そういや俺の物語……別にシリアスとかいらなくね誰も求めてなくね???
俺ってふつーに好きなことを好きなようにやりたいように動いてただけじゃん。
え、なにを今さら誰に気をつかい始めちゃってんだよ結多。