私のこと愛しすぎだよ、結多くん。




「いーね。すごくなんていうか素人感あってコーフn……いいよね」


「あ、ありがとう…」



とくに面白みもないヘアスタイルだから、褒められることに慣れてない。

恥ずかしくなってうつむいた。



「───このみちゃんの声、俺にはちゃんと聞こえてたよ」


「え…?」



見上げたのが間違いだったかもしれない。

初めて見る、結多くんの顔。


彼の人気のひとつでもある顔立ちがハッキリと輪郭をつくる。


なんのことを言っているんだろう?と探るよりも、その微笑みにやられてしまって。



「はーー…。彼女になってくれねえかな縛りてえわ洗脳してえわ俺の初めて貰っt」


「わーーー!!!」


「えっ!?なに!?なんか出た!?このみちゃん…!とうとうユーレイだな……!?」



甘くてとろけるような微笑みとは、裏腹。

とんでもない言葉が結多くんの口から飛び出して。


私が私らしくないほどに騒ぐと、今度は彼がキョロキョロと激しく周りを確認する。



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