私のこと愛しすぎだよ、結多くん。




まだ穂乃花ちゃんとは完全にお友達にはなれていなんだろうなって思う。

いやな意味じゃなく、それが普通だ。


今はまだお互いに気をつかっている部分があって、顔色を伺い合う部分もあって。


でもそーいう思い出は、いつか思い返したとき微笑ましいものに変わる。

それを教えてくれた男の子がいた。



「夏休みのときこのみちゃん、少しだけ元気がなかった気がして…。だからね、良かったらね、このみちゃんの予定さえ空いてたら…、ええと、その……」


「俺もまーぜて」


「あっ、水篠くん…」



穂乃花ちゃんに対してすら緊張してしまっていた理由。

なにも言葉を返せなかった理由。


が、なんと私たち隅っこクラブに加わってきた。



「えー、すっげえ可愛いじゃんこれ。コラボカフェもあるんだって、このみちゃん。桐山さん好きなの?こーいうの」


「う、うん」


「まだそこまで詳しくはないかもだけど、可愛いものはめちゃくちゃ好きだからやったねこのみちゃん。桐山さんにたくさん教えてもらえんじゃん」



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