私のこと愛しすぎだよ、結多くん。
どうしてそうなるんだろうって、私には分からないのは。
たぶん経験値と、生まれながらの自己肯定感の低さから。
「どーせすぐ別れるの分かるし。結多あいつ、基本だれにでも優しいじゃん。
けっこう居るよね、浮いてる子にも同じように接して期待させるヤツ」
「相手は慣れてないから余計に好きになっちゃうんだよね、そーいうの。
ま、あたしらからしてもアイドル的な先輩とかよりは朝比奈さんだと安心っちゃ安心だけど」
「そうそう。万が一ほんとに付き合ったとしても、結局は続くわけないだろうしね~。もって1ヶ月とかじゃない?それか自然消滅パターン」
自分のなかで解決したような気がした。
そうなんじゃないかって疑問に、マルが当てられた感じ。
「大正解」と、先生が教えてくれたみたいな安心が、逆に胸には落ちてきた。
隣の席で、少しだけ仲良くなれて、彼は私の反応に対して気に入っている箇所がいくつかあって。