私のこと愛しすぎだよ、結多くん。




やだな……、

大切な友達と比べて悲しくなってるだなんて。



「ねえねえ野口くんさー、てめえふざけすぎて刃が向かいそうなんだけど俺。
サイズでかすぎんだよコラ。このみちゃんが詰まらせたらどーすんだバカタレ」


「さっきからこのみちゃんこのみちゃんうっせーんだよ結多!
オレはでかいほうが好きだし、だいたい詰まらせるって過保護すぎだろ」


「俺がこのみちゃんのことしか考えてねーのは紀元前3000年前から決まってんの。
それより俺が見逃せなかったのは野口ごときが気安くこのみちゃん呼びしてるとこなんだよ誰が許した俺にいつ許可取った??」


「おい…、心配になるから息継ぎしろって。つーか、なんでお前の許可が必要なんだよ?
そもそも会話の成り行きだし、あーっ、てかちょっと焦げたぞ!!」



お前らうるさい───と、もう1人の冷静なツッコミ。


あちらはあちらで楽しくやっているみたいだ。


落ち込んでいた気持ちが、こんなにも軽くなってゆく。

やっぱり結多くんパワーはすごいな…。
でも……一緒に何かしたかったな。



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