私のこと愛しすぎだよ、結多くん。
接着剤だ、そう、接着剤。
先生、きっと結多くんと倉田くんは接着剤が付いちゃったの。
だからそんなに怒らないであげて……と、助ける方法は無謀すぎるよこのみ。
まったく離れる気のない結多くん。
先生はとうとう声を低くさせた。
「俺は何度も忠告したからな。これは教育だ、悪く思うなよ」
「いっ…!てえ…!!いだだだ…!!!痛すぎだろ……っ、待てってティーチャー…っ!!でも聞け倉田ァ!!
俺はっ、たとえ俺のせいで傷つけたとしても…っ、まずそんなことにはさせねーつもりだけど…!!イテェェェェ……!!!」
ぐぐぐっ。
結多くんを押さえ込む先生の顔、どんどん険しいものに変わってゆく。
「ただっ、もしそうなっても……っ、それ以上に守って守って守って守ってっ、守るわボケェ!!!!
俺と天使の物語にクールキャラなんざいらねえんだよいてええええ…ッ!!!」
「……お前まじか、かなりキツいやつだってのになんで喋れるんだよ。まずお前は自分の置かれてる状況を守れ」