私のこと愛しすぎだよ、結多くん。
腕と、足と、首まで。
自由がすべて奪われる拘束技を決め込まれる結多くん、なぜか驚く先生、そして放心状態の倉田くん。
ハチャメチャな状況に写真を撮る生徒たち多数。
「…お前ら、それSNSに拡散したら退学だからな」
体罰、暴力。
この時代、もしかするとそんなふうに誇張された噂が立ってしまうかもしれない。
たとえそうするしか生徒を静めさせることができなかったとしても。
……というより、いまだに暴れている結多くん。
「や、やめよう……よ」
「え?」
「動画とか…、写真とか、面白おかしく撮るのは……間違ってる、よ」
そばにいた1人が私の声に反応してくれたことで、また近くの人間に伝わっていく。
それを繰り返した結果、生徒たちがスマートフォンをしまったのと。
なにより、結多くんが落ち着いた。