私のこと愛しすぎだよ、結多くん。
「悪いけどこれから先もこのみちゃんと話したいから話すよ俺。このみちゃんが泣いてたら、授業なんか余裕でサボる自信しかない。今までと変わらず接するよ結多は」
「……うん」
知ってるよ。
私のことで怒ってくれたこと。
でも、結多くんが言わない選択をしたのなら、それはあなたの優しさなんだと思う。
だから私も、私のなかに留める。
「あと俺は、倉田のことが別に嫌いとかでもなくてさ。うわ、優しすぎて神かよ俺」
「…ふふっ、そうだね」
「いっや天使がここに居んじゃん!!!これが本物のエンジェル!!
俺なんかどう考えてもニセモノだわ恐れ多すぎるわ!!パーードゥゥン!?」
「結多くんっ、恥ずかしいから……!」
立ち上がった結多くん。
骨格を優しく引き上げて、少し離れた背後につづく倉田くんへと振り返る。