私のこと愛しすぎだよ、結多くん。
「ねえ、ぼっち倉田くーーん。来ないなら置いていきますけどー」
「……別に俺はひとりでいいから」
「うわーー、どこまでクール気取ってんだい君は。それクールってより中二病って言うんですけどもー。左手がうずいたりしない?へーき?」
「…知るか」
「あ、そこ犬のフンあったけど無事に踏んでくれた??」
「っ!!」
急いで走ってくる倉田くん。
こんなのもう、帰る頃には仲直りしてるね。
それが結多くんだ。
私が憧れる、結多くん。
────ふらっ。
あっ……、
身体が傾いたところ、なんとかぐっとつま先に力をいれて耐える。
「このみちゃん?」
「……ううん、なんでも…ない」
「いや、なんかさっきから───」
「おーいお前らーー!ここにスタンプあったぞーー!」
「っ、いこう結多くん…!」
ふらふらする……。
少しだけ頭も痛くて、7月だというのに寒気がすごい。
いろいろあったからかな…。
たぶん考えすぎて、自分で自分を知らないうちに追い込んじゃう私の癖。