私のこと愛しすぎだよ、結多くん。
結多くんは言葉数が多いけれど、すごく聞き取りやすい声をしていて。
今はそのなかでも、私のことを考えて優しく伝えてくれていることも感じる。
「……わたしにとっても…結多くんは……、とく…べつ……だよ」
「………これもうあれじゃない?ねえこのみちゃん。そーいうことじゃね?時間の問題ってか、今日で解決する気持ちの通じあい方じゃん絶対。俺たちのラブストーリー、もしかすると今日で完結だよこのみちゃん。
いや完結じゃねえ、ここから始まるんだわ今まではプロローグだわ」
このひとは、このひとだけ。
何千年、ううん、もっともっと。
何億光年に1人ってくらいの逸材。
「…このみちゃんがぜんぶ聞いてたの、知ってたよ。だとしても……だからキレたってわけじゃない。
あれは本当に不可抗力、このみちゃんのことしか考えてないド変態の末路」
結多くんの言葉が私にとっての風邪薬。
風邪薬って、飲んだあとは必ず眠くなるから。