ヒートフルーツ【特別編集版第１部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪

宝石のような時間/その７
ケイコ


アキラ、今日はごちそうさま

ということで、アパートまで送ってもらった

で、見せたいものあるんだ、ちょっと入って

壁に張ってるこれ見てよ、”夜の海”のツーショットだよ

昨日、着替え取りに家戻ったから、持ってきたんだ

アキラの分は二人のこと言える段階になったら、焼き増し頼んどくね

あと、全員で撮ったやつもあるんだ、三脚使って

ちょっと待ってて、今テーブルに持っていくから


...


さあ、アキラ兄さんが行かなきゃ、私も行かないって子はどれだ～

ヒントは胸、一番でかいヤツ…

え？わかったの？あー、正解だよ

薫っていうんだ、こいつ

今から電話かけてやろうか？アキラ、ここにいるよって

私の部屋で、イチャイチャしてる最中だよって

卒倒するわな、あいつ、きっと

アキラ、ひょっとして巨乳好きか？

私、悪いけどペチャパイなんだけど、どうなのよ？

そしたら、アキラ、胸は大きさだけじゃなくて形も大事だって

ペチャでも垂れてないとか、バランスとか

じゃあ、見てみる？といったら、見るだけじゃわからないと…

触った感じ、柔らかさとかを確かめないとねって

まあー、アキラでもエッチなこと言うんだ

...


私、アキラの手を取って一緒に立ち上がってさ

それから、「ちょっと待ってて」と言って後ろを向いて…

それで、ブラウスのボタン全部外しちゃった

「お待ちどうさま」と、アキラの方を振り返った、一気に

きょとんとしてつっ立ってる、目の前のアキラ

「さすがに恥ずかしいから、これは勘弁ね」

と、ブラ両手で押さえて言っちゃったよ

「さあ、触診してみて」

アキラ、遠慮がちに両方の胸触ってから、感想を述べた

それは、無難なほめ言葉だった

...


アキラ、私のこと気遣ってくれてるんでしょ？

体のこともそうだけど、私の気持ちの方も　

アキラ、なに気兼ねしてんだよって、私のこと思ってる

それ、分かるんだ、伝わってくるんだよ

フフッ、エッチなノリまでしてくれちゃって、ありがとね

私、どうせお荷物だなんて、卑屈な気持ちやめる

アキラが決断してくれたこと、感謝、感謝だから

明日は剣崎さんと会うことになってるけど、それも大丈夫

アキラには全部話すから、今度会ったら

さて、カレンダーにバッテンつけて、今日は寝よう

いよいよアキラの大阪まで５日か…