ヒートフルーツ【特別編集版第1部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪
第3章ー運命の必然ー
海への誘い/その1
「美咲ちゃん、こんちわ」
「あ、薫さん、こんにちわ。さっき電話あって、お姉ちゃん少し遅れるって」
ケイコの中学時代の同級生、薫と絵美がやってきた。
美咲はケイコの妹だ。
「そう。再来週の土日に海に行くから、おけいも誘おうと思ってさ。ここで待ってていい?」
「うん、待ってて。じきに帰ってくると思うから。こら、ジョン、こっちに来なさい」
「わん!わん!」
横田家の愛犬ジョンが、庭先に立っている絵美に寄って行った。
「ジョン、よしよし。・・・、美咲ちゃん、犬好きだねー」
美咲は笑顔でうなずいた。
「まあ。二人とも、久しぶり。元気?」
ケイコの母、美沙が洗濯物をしまいに庭に出てきた。
頭をチョンと下げて挨拶する二人の前を歩いて、物干しに向かっていく。
「海に誘ってくれるんだって、お姉ちゃんを」
「そう、連れってってやってねー。やっぱり、中学の時のお友達はいいわねぇ」
美沙は物干しのワイシャツを取り込みながら、娘の旧友にさりげなく、そう話しかけた。
ほどなく、道路側に向いて手を動かしている美沙は、ふと、家の前を通過する高級車に目をやった。
美沙はとっさに、その車にケイコが乗っていることが分かったらしい。
案の定、少しして、ケイコが帰宅してきた。
「美咲ちゃん、こんちわ」
「あ、薫さん、こんにちわ。さっき電話あって、お姉ちゃん少し遅れるって」
ケイコの中学時代の同級生、薫と絵美がやってきた。
美咲はケイコの妹だ。
「そう。再来週の土日に海に行くから、おけいも誘おうと思ってさ。ここで待ってていい?」
「うん、待ってて。じきに帰ってくると思うから。こら、ジョン、こっちに来なさい」
「わん!わん!」
横田家の愛犬ジョンが、庭先に立っている絵美に寄って行った。
「ジョン、よしよし。・・・、美咲ちゃん、犬好きだねー」
美咲は笑顔でうなずいた。
「まあ。二人とも、久しぶり。元気?」
ケイコの母、美沙が洗濯物をしまいに庭に出てきた。
頭をチョンと下げて挨拶する二人の前を歩いて、物干しに向かっていく。
「海に誘ってくれるんだって、お姉ちゃんを」
「そう、連れってってやってねー。やっぱり、中学の時のお友達はいいわねぇ」
美沙は物干しのワイシャツを取り込みながら、娘の旧友にさりげなく、そう話しかけた。
ほどなく、道路側に向いて手を動かしている美沙は、ふと、家の前を通過する高級車に目をやった。
美沙はとっさに、その車にケイコが乗っていることが分かったらしい。
案の定、少しして、ケイコが帰宅してきた。