ヒートフルーツ【特別編集版第1部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪
果実たちの新たなる発熱/その8
アキラ


オレはケイコちゃんの話を聞き終わって、ボーッとしてた

とにかく一呼吸おいて、缶コーヒーの栓を抜いた

いい音がした

この音でオレの中のスイッチがフルオンした

”トコトンまで一緒に、いたい”

それは、別に行くところが決まっているって訳ではない

ただ、その場その場でじっくり、時間を共にする

その結果は…、そのあとのことだ


...



あの千葉の海から今この瞬間まで、もはや偶然ではないんだろう

時代の裂け目のような、去年までと違うなんとなくのこの夏

それに飛び込んでいった俺たち二人

その夏の海ですでに融合していた

あの夜の海岸で、すでに

この時、缶コーヒーを一口飲んで、これらすべてが明確となった

ケイコちゃんとは一緒だ、何としても

別に彼女を守るとかそんなもんじゃない

一緒にいる、いたい、いなければ、ということ

こんなに自分の”芯”から感じたことは今まで、ない

二人はこの夏を真っ向にして、それぞれに一歩を誓った

で、”この地点”で出会い、そして再会した

なので、よろしく、ケイコちゃん








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