のーどくたーのーらいふ
家の中、探してみたけどいない。














どこにもいない。














え、なんで。














待って、どういうこと














とりあえず、凛に連絡する














[凛、今どこ???]














[外にいるの?]














数分待ってみたけど既読はつかない。














居ても立っても居られなくて














凛に電話をかける














プルプル














電話口から聞こえる発信音














それと同時に聞こえる着信音














「は?」














音の出どころにいくと














凜のスマホとスマホの下においてある紙が














異様に目立っていた。














[京へ]














そんな文章から始まる手紙らしきもの














[今までたくさん迷惑かけてごめんなさい














凛は京と一緒に頑張ろうと思った














だけど、凛は弱かったみたいです














結局、京のこと傷つけることしかできない














京、もし来世があるなら














京とまた出会って、京と恋をしたいです。














京にまた愛されたいです。














だから、またね。














京のこと大好きだよ。]














何度もみたことある凜の綺麗な文字














「どういうことだよ!」














俺は凜からの手紙をもって














膝から崩れ落ちた。














動いて凜を助けにいかないといけないのに














俺の体は動かなかった、動けなかった。














「なんで、なんでだよ!」














コンコン














樹「京、どうしたの」














「りん」














樹「凛ちゃんがどうしたの、」














俺の返事を待ってる間に














心配そうな顔をしているさくらに














‘春、呼んできて’と言ってるのが聞こえた














だけど、俺はそれどころじゃなかった














樹「京、話して」














「凛が、いなくなった」














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