噂の〝クズ〟に溺れて。
***
「おーっし!イケイケーーー!」
その声が外から、
聞こえたところで、私の目がやっと覚めた。
あれから、どれくらい経っただろう?
そう思って、時計を見ようとしたとき。
「よっ、相川さん」
目の前にいるのは、
幻のなのか分からない〝クズ〟の姿。
「っ、なんで、.........いるんですか、」
幻のなら覚めて欲しくなくって。
離れて行って欲しくなくって。
とっさに、手を伸ばして、
〝クズ〟の制服のシャツを握った。
「............え、相川さん?」
一瞬、戸惑ったような、
〝クズ〟の声が聞こえたけど。
そのすぐあとで...........................