噂の〝クズ〟に溺れて。
【02.】〝クズ〟の次の標的
陽七と〝クズ〟の話題が出てから1週間。
登下校中とか、お昼休みとか。
陽七からは、
時々〝クズ〟の話題が出るけど。
私は興味がなさすぎて、
ほとんど覚えていない........................
「ありゃ?あれ?」
そんななか、
私の目の前で〝何か〟を探す陽七。
「陽七?どしたの?」
そう問いかけると。
「り、理科のノートが、ない、」
次は理科の授業なのに、
なんだか、青ざめた顔で言う陽七。
「えっ、近原さんも!?」
「私もない〜」
「俺も〜!」
「ノートどこ行った?」
陽七に続くように、
次々と口にしたクラスメイトたち。