無気力生徒会長にはヒミツがある。
【05.】会長になら、
気づけば、文化祭は2日目になっていた。
2日目ににもなると、
教室の中も、廊下も更に盛り上がっていて。
「ねぇー、今日告白されちゃうかな?」
「私は、告白しようと思ってるの!」
「んもー、みんなやばーいっ‼︎」
「さっすが、文化祭だね!」
特に女の子たちは、
キャッキャと声が聞こえてくるような話題。
でも、私はそんな話題すら、
ほとんど耳に入らないほど。
会長のことを考えて、
ぼーっとしてしまっている状況。
するとそこへ...........................
「ゆー、ずきさんっ‼︎」
私に声をかけて、
肩をぽんっと叩いてきた人。
「............っ、か、笠原さんっ、」
驚いて名前を呼べば。
「......、ちょっと、いい、かな?」
そう、
落ち着いたトーンで、聞いてきた笠原さん。