吸血鬼の幼なじみは私だけに甘い。


***



------------------ガラガラ



と勢いよく保健室のドアを開けて。



斗帷くんが、いつも寝ている、
1番奥のベッドのカーテンを開いた。



「斗帷くんっ!たっ、............」



〝タブレット〟
そう言おうとしたところで。



──────グイッ!



と、腕を引かれた。



あっという間に、
斗帷くんの方へと倒れ込む私。



倒れ込んだと同時、
斗帷くんが私の耳元に口を寄せたと思えば。



「............お前、サイアク、」



聞こえて来たのはそんな言葉。



「んな!人がっ!」



私は、斗帷くんの言葉に反応して声を上げた。


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