吸血鬼の幼なじみは私だけに甘い。
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------------------ガラガラ
と勢いよく保健室のドアを開けて。
斗帷くんが、いつも寝ている、
1番奥のベッドのカーテンを開いた。
「斗帷くんっ!たっ、............」
〝タブレット〟
そう言おうとしたところで。
──────グイッ!
と、腕を引かれた。
あっという間に、
斗帷くんの方へと倒れ込む私。
倒れ込んだと同時、
斗帷くんが私の耳元に口を寄せたと思えば。
「............お前、サイアク、」
聞こえて来たのはそんな言葉。
「んな!人がっ!」
私は、斗帷くんの言葉に反応して声を上げた。