吸血鬼の幼なじみは私だけに甘い。
そして、ムスッとしている私に。
「お前、アホだろ。
さっき、クラスのやつら何人か来た」
と言う斗帷くん。
「心配して来た.........ってこと?」
「はぁ............お前、とことんアホだな」
私を何度もアホ呼ばわりする斗帷くんは。
はぁ、ともう一度ため息を漏らすと。
「なんで俺がゴーヤで貧血なんだよ!」
そう言って、私を睨む斗帷くん。
「ぅ、それは、ネタ切れっていうか、」
あの手この手で誤魔化すのが大変な、
私の身にもなって欲しいぐらいなのに.........
「............、もーいい、つか何しに来たわけ?」
逆に斗帷くんの方が呆れた声を出して。
そのまま、目的を聞かれた。