吸血鬼の幼なじみは私だけに甘い。

「.....................っ、斗帷、くん、」



そう、静かに名前を呼べば。



「..................ゆるまでいるとか、サイアク、」



やっぱり、
こっちを見ないまま言う斗帷くん。



そんな、斗帷くんに。



「...............はぁ、斗帷。いい加減大人になれば」



いつもより低めの、
声で、怒ったようにそう言ったのは澄にぃ。



すると、斗帷くんはカチンと来たのか。



いきなりこっちを向いて、
立ち上がってから..................



「...............べつに、そういう問題じゃない。
俺は、俺らは、兄貴たちとは違う、」



弱々しくそう言うと、
そのまま床に倒れ込んでしまった............