吸血鬼の幼なじみは私だけに甘い。
【05.】後悔、すんなよ
斗帷くんに会った翌日。
私は普通に学校に来てたけど、
授業の内容なんて覚えてないほど上の空で。
いつの間にかお昼休み。
お弁当は、半分ほど食べたけど。
前半の、
玲良ちゃんの言葉は、
ほとんど聞いてなくって。
「ゆ〜るりん!
昨日、華原くんの様子どうだった?」
「.....................ぅ、う?
えと、ぱ、パパイヤ食べて、」
いつものことだろうと、
反射的に出たのは〝パパイヤ〟
ぅぅ、ほんと、もうネタ切れだよ.........っ。
「華原くんの貧血、ほんとオモロ!」
そう言って笑う玲良ちゃん。
そろそろ疑ってもいいのに.....................
そう思ったところで。